よいとまけの飛行機撮影日誌 時々 株式投資も

適当に基地展開したことや株式投資のことについて書いていきます。

文系でもできる。航空機に携わることについて。参考になれば。

どうも、よいとまけです。

やっとブログが書ける環境になりました。

 

今回は文字が多いのでめんどい、興味ない人はこの場で閉じてもらって構いません。

おちんちん。

 

 

 

 

さて今回のテーマは航空機に携わること。という内容です。

実は基地や飛行場近くに展開しているとTwitterのフォロワーさん、特に学生の方からはときたま質問を受けます。

 

「よいとまけさんって技術系の方かと思っていました。」

 

安心してください。いいえ、私は図面もCAD・CAMもかけない、機械加工設備もいじったことがない文系のド底辺のゴミクソ人間です。

それでも、飛行機に携わることができました。

すでに業界から去った身。記憶が薄れる前に何かを遺したいと思って書いてみたわ。


 

 

 

今航空業界を志している学生さんや業界に興味がある人にこの記事が届いてくれたらと思います。

 

ではいきましょう。

とは言いつつも長いのは皆さんも嫌なはず。

結論から言っておくと、技術的な知見や理系、化学系、材料系の知識が最初なくとも、航空業界で働くことは可能です。

 

 

さて、ではどんな仕事があるのでしょうか。

その前に業界の全体感を俯瞰してみていきましょう。

 

 

1:航空機や航空機のエンジンを製造している会社 

航空機ないしは航空機の一部を製造している会社は日本には複数あります。

皆さんが知っているところで言えば、三菱重工業さんや川崎重工業さん、飛行艇で有名な新明和工業さん、旧石川島播磨重工業、現在のIHIIHIエアロスペース等がそれです。

私は当時、よく機体製造メーカーやプライム、などと呼んでおりました。

飛行機を撮影している合間に知り合いになった方の一部から驚かれたことがあるのですが、上述の会社だけで航空機を製造していると思われている方が結構いらっしゃいました。

実はこれらの会社は無数にある協力会社から部品や素材を商社から経由して物流会社から運ばれて来た購入品を、プラモデルのように組み付けて、航空機が出来上がるんです。

では、これら機体製造メーカーに部品を供給している会社はどういったところなのでしょうか。

 

2:機体製造メーカーに部品を供給している会社

機体製造メーカーに部品を供給している会社とは、簡単に言えば機体の一部を製造している会社です。

この場合、該当する会社は上記の1と比べて相当多い。

例えば株式投資サイトの株探というサイトを見てみると・・・

kabutan.jp

リンク先を見てみると知っている名前がたくさん出てくると思う。

例えば住友精密工業ジャムコ、シンフォニアテクノロジー横河電機東京計器島津製作所などなど。

これらの会社はホームページなど見てみるとわかるが、航空機以外の分野でも非常に業界に強い影響力を持ったり、知名度も高い。

また個人的な感想だが、これらの会社は程度の差こそあれ、高い加工精度を誇るマシニング多数保有し通年で空調管理し長期にわたって安定した製品の品質を維持・供給することが可能、時価総額も大きい会社(≒機体メーカー、プライムの要求する寸法精度をはじめとする規格を忠実に出し続け、納品する事が可能な会社、の意)だ。

こうした会社が航空機の部品を製造している大きい部分を担っているんだね。

 

例:島津製作所はB7X7の〇〇〇の部位の部品をMHIに供給している。

みたいな具合かな。

 

3:部品供給をしている会社に素材を提供している会社や機械加工

2項目で紹介した会社もじつは部品を作るための素材を取得しなければいけない。

例えば飛行機は何でできているだろうか。

何が思いつく?

樹脂、アルミ、チタン、カーボン・・・いっぱいある。

しかもそれにたくさんの製造方法が付与される。

鋳物、鍛造、圧延、押出、削り出し、はては3Dプリンターの出力。

そして熱処理・・・。塗装、表面処理。

要はいろんな作り方があるってことなんだなぁ。無限といってもいいかもしれない。

有名なところだと、怪物、鉄は国家なり日本製鉄、その関連会社である日本製鋼所大同特殊鋼神戸製鋼古河電工UACJ日軽金三菱アルミ三菱ケミカルなど。

素材系は一見地味に見えるかもしれないが、侮るなかれ。

 

第二次世界大戦では圧倒的な供給力で枢軸国の戦闘能力を削ぐことに貢献した重爆撃機B-29,B-17などのエンジン羽根車アルミ素材を提供しつづけたアルコアを想像すれば非常に重要な役割であるとわかる。

 

4:それらを取り持つ商社

さて、ここまで俯瞰してみてたくさんの会社がありました。でも、これだけでは飛行機は飛びません。

出来たものをそのまますんなりお客さんに渡すには何をすればよいか。

例えば図面一つでも現物をしっかり製造元のメーカーに渡す必要がある。

そのためにはメーカーとメーカーの間をとりなす商社さんの存在が必要不可欠。

ここが本当に泥臭く、頻繁にメーカーに足を運んで聞き取りをしなければいけない。

また、3項目目に該当する加工メーカーは大中小の規模で数千社あり規模も様々。

となると、魅力的な加工技術を保有している零細企業でも、大手メーカーと直接取引しようとすると与信(会社の信用、財務状態)的に取引できない場合がある。

その間を取り持ってくれるのが商社さんなのです(与信の担保)。

また、商社は在庫調整、納期調整などの機能を持ちます。

メーカーは製品を出荷するとすぐに売り上げを計上したり置き場を確保するため、商社が指定した中間倉庫に納品するケースもあります。

結論、商社、そしてそれを支える物流業界の協力なくして飛行機は飛ばないんですね。

 

さて。

ここまでが業界の概況(私が見てきた狭い範囲かもしれないが)である。

ではこれらの会社の中でどういうことができるのだろうか。

ここからは結論になるが

 

 

・営業

→注文を取りに行く部隊。実はここが動かないと何も始まらない。

また見積書を作成して顧客に説明したりすることもしばしば。

 

・人事

→言葉通り、会社や工場の人事労政業務を行う。

 

・生産管理

→納期、数量などの調整を行ったり、顧客や営業に製品の状態を説明する。

 

・会計・経理

→言葉通り、会社や工場の財務状況をつかさどる。

 

・物流改善

→製品を製造するうえで問題点があれば見つけて抽出し解決する。

 

・調達/購買

→簡単に言うとほしいものを購入する部署。メーカーや商社に対して納期や価格などで様々な要求をしなければいけない場面もある。

 

以上がぱっと思いつく。

リベットを打ったり、マシニングオペレーターにはなれないが必ず必要な存在。

文系でも航空機に携わることができる。必ずできる。

迷っている文系の方がいれば、是非チャレンジしてみてほしいです。

偉そうに失礼しました。

 

 

ではまた~。

 

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